パナモリカンパニー

オールの代わりにハンドルを

何故チーム御在所のラジオは面白かったか、何故チーム徳光のラジオはつまらなかったか 〜変化と不変〜

 

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以前、ガールズラジオデイズというコンテンツについて怪文を一つ書きました。

 

panamolycompany.hatenablog.com

 

 それからおおよそ一年が経ち、私は手取川海瑠という子に恋をし、そして失恋という経験をしました。

何故そうなったのか、その一部始終を踏まえつつ、対照的となった二つのチーム、徳光と御在所について綴っていきます。

 

 一応ですがガールズラジオデイズ(以下ガルラジ)についてのネタバレを含むので注意と、ガルラジについての知識はある程度あるものとして書いていくのでよろしくお願いします。

 

 

 

 

 


チーム御在所がずっと面白かった理由


 

 素直に言葉を包み隠さなければ、2ndシーズンが始まってからすぐ気づいたことは、どのチームも1stに比べるとあまり面白くないなと思った。それは1stからの慣れだったり、リアル構成作家の変更から来るものだったり、ポイントレースの現実化だったりといろいろある。

 

 でも、筆者の推しであるチーム御在所だけは変わらず面白かった。2ndから始まった大きな環境の変化への助走を、姿かたちをかえて他の4チームが走っていく中、御在所だけは変わること無くカグラヤ怪奇探偵団をやりきっていた。

 

 それは1stシーズンから同じく怪奇探偵という立場でリスナーもとい団員と相互に交流し続けていた結果だといえよう。あくまでラジオをしようとしてラジオを放送していた他チームと違い、怪奇を探す交流の結果がラジオだった御在所ならではのラジオラジオした故に生まれた安定感、安心感だった。現にどのオタクも力加減が思いっきり間違っているガルラジらしい関係性や進路選択を全力でやる他ラジオにやられた末に御在所に助けを求めて、助けられた様を見たし、身に覚えがあると思います。

 

 

 私は最近e-Sports観戦が好きで、よくストVを見ている。そのプレイヤーの中に梅原大吾というレジェンドがいて、彼は世界初のプロ格闘ゲーマーになった男で、尊敬しているのだが、未だに第一線を走り続ける彼が先日自分のラジオでこう言っていた。

 「(駄目なことがあったときに己の行動を省みて)そこに蓋するって超怖くないですか?人生で」

「(自分が尊敬する)とある人に、お前は超だめなやつだって言われたときに、それを毎回無視するって怖くないですか?とんでもない人生になっちゃうんじゃないかなっていう恐怖がある常に」

「それが有益な話かもしれないのに、一時的に傷つくのがいやだから俺は間違ってないってするのって俺は怖いなと思いますけどね」と。

 ここから学べることは強くあり続けること、前に進み続けることは、今に恐れず変化し続けることこそが重要であるということだと思う。

 

 

 話をチーム御在所のラジオに戻そう。他の4チームが変化していく中、御在所は変わらなかったのだろうか?私も放送を聞いていた当時は変わらないでいてくれているのだと思っていたが、今なら答えはノーだと言える。彼女たちは変わり続けていたからこそ我々に変わることないラジオ カグラヤ怪奇探偵団を届けてくれていたんだと、そう思う。

 

 大切な未来への取捨選択で大きな山場を作っていた他チームにも負けず劣らずに面白い放送を続けられたのは、怪奇を探求し続ける彼女たちの姿勢こそだった。

 

 面白さを追求し(ラジオとして面白いかどうかを本人たちが意識していたかは別だが)変化し続けた御在所は、2ndシーズン最後の大トリを努め、私の推しである穂波明莉さんである「授業中 ラジオのことを 考える」というガールズラジオデイズでしかない川柳を披露しカグラヤとして面白くもラストに相応しい締めに締めきった最終回を披露できたのである。本当にありがとう、チーム御在所 ラジオ カグラヤ怪奇探偵団!

 

 


  チーム徳光のラジオがつまらなかった理由


 

 

 

 

 私はこのとき恋をしたんだと思う。1stシーズンチーム徳光第3回の放送で、等身大の心でまるでキラキラという擬音が装飾されているようにお喋りをする中学二年生に。そして同時に、手取川海瑠という天才に気づかない間に引き込まれていたのだと思う。ラジオパーソナリティとしての巧さに。彼女は間違いなく"持っている側の人間"だった。

 

 

 厳密に言えば、チーム徳光がつまらなかったというのは間違いになる。"つまらなくなった"というのが正しい。2ndシーズン途中からラジオとしての体を成さなくなったのは、お聞きになった皆さんにも理解していただけると思う。

 

 はじめから変わっていた。変化ではないけど、変だった。チーム徳光はチームと言うか初めは一人だった。他はみんな3人なのに、ガールズなのに、海瑠だけは一人でラジオをやっていた。

 

 それでもめちゃめちゃに面白かった。1stから面白かった御在所を僕だけしか気づかないほどに覆い隠してしまうほど手取川海瑠の週末ラジオは面白かった。彼女のアイデンティティ、話すテンポ、心の動き、全てが本当に石川県に住む女子中学生そのものでしかなくて、それがハチャメチャに私達の心を掴んで離さなかった。

 

 そんな彼女はいつも言っていた。こんな街を出て東京に行くって。こんなに面白くラジオを展開できるのに、東京に出たがって。

 

 彼女は変わらなかった。相変わらず石川の海を眺めてずっとこんななにもないところなんて出てってやるって、東京に行くんだって思いを恥ずかしげもなく吐き続けた。思いを持ち続けることは大切だ。でも変わらなかったんだ。変わらないことは停滞だ。御在所とは対照的だった。変わらなければ成長出来ない。

 

 そんな彼女のラジオは1stに比べてキレも無くなっていった。以前の面白さから希望的観測はするものの、期待はあっさりと裏切られた。そんななか、ひょんなことから東京行きの話が現実味を帯びて来た。あまりの嬉しさに浮かれる海瑠。放送中にも関わらず上の空。そして私はキレてしまった。私が誰かだって?・・・そりゃ、吉田文

 

 

 

 

 書いている間に自分が吉田文音と錯覚するくらいに彼女を見ていた。こうして私の恋は終わったんだと思う。それからはもうラジオの体を成さないで関係性だけ垂れ流し続けてラジオが終わる。もうこれはラジオじゃあなかった。かえ○とみたいな感じだよ俺からしたらもう。か○みとはおもろいだろうと思うけど、おれにとって吉田さんは恋敵だ。そんなん面白く聞けるわけがないんだ。吉田さんのことは嫌いになれないけど、でも好きになることはないんだろう。貴方だけは、貴方だけが手取川海瑠の行方を知ることが出来るのだから。

 

 

 

 

  だから、チーム徳光のラジオがつまらないのは、チーム徳光がつまらなかった人だけだ。不幸にも私はチーム徳光のラジオがつまらない側に回ってしまった。突然現れた吉田文音という大きな変化に対応できなかった。我々もまた、変われなかったんだ。

 

 変わらなかった海瑠だけど、もう彼女は大きく変わった。蛹がまるで別物に変態する時のように、飛び立つように変わった。きっと吉田文音も彼女に恋をしていたんだと思うんだ。そして彼女が変えた。吉田さんが海瑠を変えた。知ってんだ、そんなことは。だって俺は二人よりも大人なんだから。

 

 スタバで書いてるけど普通に辛くなってきた、胸が苦しい、もう何が言いたいのかもわからなくなってきたけど、まぁそれでもいっぺん終わらせる必要があるから。俺と海瑠が。#徳光失恋界隈 だから、もう少し書く。

 

 

「好きだから、必死なんだ」

 

 

 名作百合漫画「青い花」のセリフだが、吉田文音も同じような気持ちだったのかもしれない。彼女のことはあまり考えたくなかったが、避けている以上向き合わなくてはならないのだろう。彼女もまた、我々と同じく手取川海瑠に惹かれた側だったろうから。

 

 我々リスナー以外に海瑠を見続けていたのはマネージャーであった吉田さん他ならない。一番近くで彼女を我々以上にそばにいた吉田さんはきっと、海瑠の魅力に絆されるのに時間はかからなかったのだろう。

 

 だから、あんなにも切実に、必死にみっともなく怒ったんだと思う。必死だから。愛した海瑠が一瞬でも曇るところを見たくなかったんだろうって。

 

 でもやっぱり、やり方は好きじゃない。好きだったら俺は吉田さんになってしまうから。共依存を押し付けるようなやり方は好きじゃない。けど、海瑠は選んだから、僕になにか言う権利は残っていない。そこまで強情には生きられないんだな、俺は…

 

 だから言わせてもらうけど海瑠だっていつまでも子供じゃないしするりと貴方の両腕なんて抜けていってしまうかもしれないから油断すんなよな、だからまた大きく飛び立つ日までは幸せに、羽ばたく日には祝福を与えてあげてください、それが俺からのささやかな願いです、よろしくお願いします、これが俺が出来る最後の抵抗です、幸せに生きてください、ガルラジが終わっても、人生は続くから、馬鹿馬鹿しいくらいに、二人で、きっと・・・

 

 

 

 

 

 

最後に俺が海瑠を見送る時のイメージソングを貼って終わりにします、ありがとうございました

 

 


「終われない旅に必要なもの」


 

 


GRAPEVINE - Wants

 

 

※2ndシーズンに対してネガティブな意見もありましたが実際は全然つまんないとか無く楽しませていただきました、本当にありがとうございました、#2019年はガルラジ !